● 中性脂肪とコレステロールの違い
コレステロールと中性脂肪はどちらも体内の脂質の一種。
摂取した栄養で余分なものが皮下の脂肪組織や肝臓に蓄えられた脂質を“中性脂肪”と呼びます。食物が不足すると、中性脂肪は脂肪酸とグリセロールに分解され、脂肪酸は各臓器でエネルギー源として、グリセロールは肝臓のエネルギー源として活用されるという特徴があります。
一方、
“コレステロール”とは細胞膜やホルモン、ビタミンDなどの構成成分として生命維持に重要な役割をする脂質をいいます。
成人の身体が1日に必要とするコレステロールの量は1~1.5g程度といわれており、
コレステロールは、いろいろな病気の原因になると、危険性ばかりが注目されていますが、体内の重要な構成組織として大切な役目をしているのです。
● コレステロールには善玉と悪玉がある??
血液中のコレステロールは、たんぱく質と一緒に存在し、その比重の重さによって、高比重リポタンパク(HDL:high density lipoprotein)と、低比重リポタンパク(LDL:low density lipoprotein)、また、超低比重リポタンパク(VLDL:very low density lipoprotein)、また、更に低比重のカイロミクロンとよばれる4種類に大別されます。
その内、コレステロールを主に運んでいるのがHDLとLDLです。
これらは、HDLが体の隅々の血管壁にたまったコレステロールを肝臓に運ぶのに対して、LDLは肝臓のコレステロールを体の隅々に運ぶという特徴があります。
LDLコレステロールが増えると、体の隅々に運ばれるコレステロールが増えるため、LDLは「悪玉コレステロール」と呼ばれ、
逆にHDLコレステロールは、体の隅々の余分なコレステロールを肝臓に運ぶことから、「善玉コレステロール」と呼ばれています。
●血清コレステロールって何?
血液中のコレステロールの濃度のことをいいます。この数値が高いと、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などを起こす危険性も高くなるといわれ、220mg・dL以上、LDLコレステロールが140mg/dL以上、またHDLコレステロールが40mg/dL未満になると「高脂血症」と診断されます。
●コレステロールを下げるために食生活でできること
成人の身体が1日に必要とするコレステロールの量は1~1.5g程度ですが、そのうち食品からとるのは20~30%。残りは、糖や脂肪を原料に体内で生成されます。糖や脂肪の取りすぎには注意し、また、食生活では食物繊維や不飽和脂肪酸を摂取すると良いです。
*食物繊維
食物繊維は小腸内で、コレステロールが原料となっている胆汁酸を吸着して、再吸収される量を減らし、血液中のコレステロールを下げる働きがあります。
成人の1日の目標摂取量は約20g。緑黄色野菜や海藻は食物繊維を多く含んでいます。特定保健用食品で手軽に摂取できるものなどを利用するのも良いでしょう。
*不飽和脂肪酸
イワシ、サバなど青い魚に多く含まれるEPAや、ドコサヘキサエン酸(DHA)、また、オレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる作用があるといわれています。
但し、摂りすぎには注意しましょう。
2007/03/12
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